さて。
生徒や親御さんに関する裏話などを中心に書き綴ってきた私 星 茉莉愛 ではありますが、今回はちょっと視点を変えて・・・
塾講師の仕事を長くやってきている中で、何気に疑問に感じ続けている点
について書いてみたいと思います。
いつも読んでくださっている生徒さん・親御さん側からしたら当然ほぼ考えないテーマであるだろうと思いますし、「全く知らなかった!」という声が聞けそうな話。
逆にいつも読んでくださっている同業さん…つまり星 茉莉愛と同じく塾講師等教師業をされていらっしゃるorされていらっしゃった方からしたら、随分と《あるあるネタ》なのではないでしょうか?
今回書く内容は、塾講師という仕事に携わったことがあればほぼ100%の確率で皆が遭遇し、「この労働はもしや法律違反じゃないの?」と心のどこかに《疑問》という塊を抱きつつ、しかしほとんどの塾講師が《問題としては訴えていないであろう》テーマです。
あ、今《ほぼ100%の確率で…》と書きましたが、やはりちょっと訂正したほうが良いかもしれません。
と言いますのは・・・
塾講師の仕事には正社員もアルバイトもいますが、アルバイトの場合、1日1コマないし2コマ程度を担当するだけの場合がかなり多いのです。
その場合は法律上、休憩をとるきまりはありません。
1回のアルバイトが1~2コマ程度のケースが多いこと。
大学生など学生さんは自分の勉強や書かなければいけないレポートとかにも追われている日々であるわけなのでそういうシフトがまたピッタリ…ある種の好都合なんですよね。
だからこそ、塾講師や家庭教師は大学生に大人気のアルバイト!
と言われていますし、実際そうなんです。
そうなのですが…
塾側としては別に大学生の学業の妨げにならないようにあえてコマ数を少なくしてあげているわけではもちろんなく。
たまたまですー。
塾生の授業を、科目や時には相性や希望なども考慮しながら、講師たちが働けると申告してくれた曜日に均等に振り分けると・・・
必然的にそうなってしまうのー。
そういうこと。
運営側と言いますか、まぁつまり経営側!
難しいお仕事でしょうね。
それだけでも頭を悩ませるんじゃないかと思います。
塾長・教室長も、学校の教員同様に《ノイローゼ退職》がかなり多いポジションですから・・・・・。
で。
話を本題へ!
塾講師に休憩はあるのか?
答えは《ほぼNO》ですね、アルバイトは特に。
《ほぼ》と書いたのは100%休憩なし!とまでは私も完全にはわからないですし全国の塾講師事情全てを把握しているわけではないため言い切れません。
だからです。
一応…。
ただ私個人の経験や周囲の声、ネット上の声をまとめると、休憩取得率はかなりかなり低いのが現実。
まぁ正社員ならきっと休憩はあると思います。
拘束時間が長く、ご飯休憩なんかも必要でしょうから。
とはいえ、塾講師の正社員の出勤時間のほとんどは午後ですけどね。
塾というサービスのシステム上、実務時間が夕方から夜ですからそうなるのです。
実務時間=授業時間=生徒が通ってくる時間=放課後(帰宅後)~
なので。
ちなみに教室長の出勤時間も基本はそういった感じで、もちろん塾によって差はありますが、
早くて正午あたり
遅くて15時前後
のようです。
星茉莉愛が調べた結果ですが(笑)
あ、話を戻します。
教室長や正社員だと拘束時間が長いですし、つまり法律上、休憩を絶対に取らなければいけないわけで。
もっと詳しく書きますと、
6時間以上の勤務=45分以上の休憩
8時間以上の勤務=60分以上の休憩
そう決まっています。
《以上の休憩》というところに「ん?」と目を止められた方もいらっしゃることでしょう。
そうなんです!
各勤務時間、《上記ルールの時間休憩を最低でも取得すれば良い》ということであって、
それを超えても大丈夫!
合法です!
会社も従業員本人も罰せられません!
逆に規定休憩時間を下回っていると会社自体が注意を受けたり、それでもいっこうに改善が見られなければ罰せられたりなどの措置が取られる可能性もあるのでしょう。
塾講師のアルバイトで、しかも6時間や8時間を超える長時間、まるで他の職種のアルバイト同様に働いている場合はどうなるのか?
《もちろん業種問わず法律に従わなければなりません!》
《本来は》ですが。
そう。
これなんです。
正直、守られていないケースが多い。
でもこれが難しいところというか厄介なところというか…
仕切っている長が休憩を取らせてくれないのではありません、だいたいの場合はね。
塾というサービスは、
夕方以降、切れ間なくガーっと生徒がひっきりなしに押し寄せるわけですから、したがって「休憩を取るタイミングなど作りにくい」
やむを得ないんです。
やむを得ないから見て見ぬふり・どうしようもないから無知なふりをしていれば良いのか…といえば、それはそれで首をかしげてしまう問題なのですが。
だいたいの塾で、
授業と授業の間の時間は5~10分くらいでしょう。
しかしこの5~10分に場所を移動し、《ボーッとお茶やコーヒーを飲んでリラックスしたりタバコを吸いに行ってストレス解消したりしている呑気な講師は、1人もいません!》
いないはずです!
いたら「大丈夫?」くらい(笑)
いや、いるはずない…ですね、はい。
授業と授業の間の時間。
毎授業なぜ必ず間があるのか。
答えはいたってシンプルです。
生徒の入れ替えタイム
そうです。
20時に授業が終わる生徒と20時から授業が始まる生徒がいるような鬼時間割だったら、きっと後ろの授業の生徒のスタート時間が若干遅れてしまいます。
塾の授業って、20時までだから20時ピッタリに離席~!なんてあまりありませんし。
授業終了の合図の後にその日の宿題が発表されたりして、そこから生徒たちは片付けをし始めたり、場合によっては問題演習のキリが悪く授業が長引くことにもなったり・・・
そういった意味で、授業と授業の間の時間があることは、塾のタイムテーブルを作るうえで欠かしてはいけない、いわゆる必須条件!
もっとわかりやすく言うと、
授業間の時間=生徒の入れ替わり時間
なんですよね。
なきゃいけない時間ですし、講師は机から離れられない…
やること目白押しの大活躍&生徒とコミュニケーションを取る、そんな大事なタイミングなのです。
あ!
ということは、いくら授業間に入れ替わり時間という《授業なし時間》がわずかずつあっても、講師は休憩できない…。
むしろ繋ぎの時間って忙しい…。
次の授業準備だってしなきゃいけないし!!
長くなりすぎましたので、続きはまた次回~!
ごきげんよう(o^-^o)笑
written by【星茉莉愛】(ほし まりあ)
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