今回はその無料体験を担当した中であまりに衝撃だったケースを、ブログの中でひっそり紹介したいと思います。
あれは、ある春休みの時期でした。
いわゆる“おやつの時間”あたりを少し過ぎた頃、2人のお母さんに連れられてランドセルを背負った2人の小学生がやってきました。
今、「ん?」と思われた方…
敏感ですね!
そうなんです、
2人のお母さんに2人の小学生
でした。
無料体験授業は基本的に「親御さんが我が子を1人ないし2人(兄弟)連れてやってくる」というパターンなのですが、その時は、
友達同士お誘いあわせのうえ…
でした。
もちろんそれもアリですよ?全然アリです。
それ自体には何の問題もありません。
ただ、結末がなかなかのハイレベルテクニシャンだったので正直驚きました…忘れられない経験です。
では、話を続けますね。
友達同士お誘いあわせで来校されまして。
普通に体験授業に入ったわけです。
私「国語と算数どっちにするー?」
生徒A「算数~!」
生徒B「国語~!」
このような、いかにも小学生らしいごく普通のリアクションをしてくれる純粋な生徒だったんですね!
算数と国語、それぞれが好きなほうをチョイスしてくれました。
2人とも「勉強は好き!」と自ら口にするタイプで、さらに「負けず嫌い!」とまで発言していたので、
この子たちは入塾したら間違いなく伸びるなぁー☆
私はそう期待しながら授業を進めていました。
完全なる予習をやったため、さすがに難しすぎるかなぁ…と心配していましたが、幸運にも!
こんな私…星茉莉愛の拙い解説で2人ともものすごくスムーズに理解してくれて…授業中、そして授業後、何度も何度も…
「楽し~い!」「もっとやりたい!予習予習!」
などと言ってくれました。
こういう出来事は講師にとって何よりも喜ばしい言葉であり、もっともっとその子のために工夫して指導したい!ってなりますよね。
実際、さらにテンションが上がった星茉莉愛は、無料体験だというのに宿題までマシマシで出しちゃいました…
・・・え?マシマシって?
ラーメンのトッピング追加とかの際によく言うアレです。
「野菜マシマシ!」「ニンニクマシマシ!」のような。
美味しそうな響きで、いかにも食欲マシマシ~!というオーラ全開ワードですよね。
まぁ余談はこのくらいにして…
とにかくもっと欲しい時に使う言葉がマシマシです。
・・・そう。
実はそういう展開になったきっかけといいますのも…
生徒にお願いされたことからだったんです!!!
私が気合い倍増いたしまして、
私「ねぇねぇ、今日すごく良くできてるじゃん!ビックリするくらいに進むことができたからAちゃんとBちゃんにちょっとだけ宿題を出したいと思っているんだけどね!」
そう言ってとりあえず顔色をうかがってみました。
初対面の子たちでしたし一応…。
すると…
生徒A「じゃあ…ココ!きょうやった部分の練習問題が良い!」
生徒B「あ、私も!プリント2枚くらいできそう!」
と。
本当にやる気満々な生徒たちだったんです。
そんな感じで宿題も渡し、決められた授業時間を終え感想を聞いてみると…
「楽しかったぁー!!あっという間だったしまだできる!!」
2人とも笑顔で、しかも大きな声で。
塾の無料体験授業というものは、基本的に授業が終わると
・教室長
・親御さん
・体験してくれた生徒
時間があれば当日の担当講師も同席し、少しだけ今後についての話し合いをします。
その日は私、次の担当コマまでほんのわずかでしたが余裕があったため、ちょうど同席させていただいた日だったんですね。
なので尚更詳細な記憶があるのですが…
以下、当時の会話…まんまを紹介します。
教室長「今日の授業どうだった?先生も優しくて楽しかったでしょ?」
生徒A&生徒B「うん、めっちゃ楽しかった!まだできると思うし、全然集中力も余裕!もっとやりたい!」
教室長「それは良かった!それぞれ違う科目を勉強したみたいだね!じゃあ先生にも聞いてみよう!星茉莉愛先生、2人の生徒さんの様子とかいかがでしたか?」
私「そうですね!もうこれ本当に2人ともすごく意欲的で、しかも質問もしてくれましたし習得力もありますし…私自身もやりがいがありました。Aちゃん、Bちゃん!!楽しかったよね?」
生徒A「私、ここに来るまで気付かなかったんですけど、実はわからない勉強があったみたいなんです。今日はここで予習をやったんですけど、予習内容の中ですでに今年度習った計算を使う場面がありました。でも私、その計算のやり方を忘れていて…。やり方を忘れていたのに、忘れていたことに気付いていなかったんです。なので今日このことに気が付けて、しかも取り戻せて…すごく良い時間でした!!」
・・・・・あ、会話の途中ですが、星茉莉愛、ここでこの生徒Aの凄まじいパーフェクト回答について少しコメントを挟みたいと思います。
コメントを簡潔に言うなら…
スゴっっ!
もしこの世の中に《無料体験時の一問一答》という手引書があったとしたら、そのテキスト内にカラーの太字で書いてありそうなお言葉ですよね。
もう…「言葉」と書くべきところ、私今「お言葉」と、「お」付きで書いてしまいましたよ…。
小学校の中学年くらいの女の子だったように記憶しているのですが、彼女はかなり大人顔負けレベルの大人だったんだな…と今改めて感じます。
普通どうであってもこんな道徳副読本か何かにあるような泣かせる言葉なんて即座に言えませんから…
私、小学生時代を思い返したら絶対に言えない自信があります(笑)
咄嗟に…なんて高度すぎますし、もしかしたら大人になった今でも無理かもしれません、そんなそつのない完璧アンサーは。
でもその子は当たり前の表情でスムーズに言ってくれました。
感心…本当にその一言に尽きる…といった瞬間でした。
それでは当時の会話の再現を続けます。
(生徒Aの完璧アンサーを横で聞いていた生徒Bがある意味負けじと…)
生徒B「先生、私もなんです。国語を教えてもらって…私はもともと漢字の読み書きは得意なんですけど、読解が結構苦手なほうだと今回気付きました。それで読解のコツを教えてもらって…これから使っていけそうです!」
あ、星茉莉愛、またちょっとストップさせますね(笑)
…凄すぎません?
この回答、小学生の女の子たちによるものですよ?
信じられます?
いえ、信じてください、実話なので。
最近の子どもたちはかなり大人で、
良い言い方をすれば《大人っぽくてしっかり自立している。賢い!!》
しかし、逆の言い方をすれば《子どもっぽい可愛さやあどけなさが少なくて、大人の世界の何もかもを知り尽くしていて、子どもによっては可愛さが欠けている》
そんな感じなんですよね。
全員が全員そうだというわけではありません。
ただ、上の兄弟がいたり、そうでなくても恐らくテレビや携帯電話等の影響だったり、原因はさまざまある私は勝手に想像していますが。
上の兄弟…については今も昔も「いる人にはいる」わけですからあまり関係ありませんね。
テレビや携帯電話…かな?原因は。
本音を言わせていただきますと、
子どもは子どもらしくのびのびとたのしく生きてもらいたい・・・
だって、子どもでいられるのってほんの一時期でしかないんですよね、長い人生を考えてみれば。
最終学歴の学校の種類を終えて社会に出れば、のびのび…なんて多くの人間が叶いませんから。
スリラーなどの名曲を世の中に数多く残してこの世を去った大物アーティスト、マイケルジャクソン。
彼の名前くらいは現代のティーンエージャーも知っているのではないかと私は期待しているのですが、どうでしょうか?
-teenとつかない13歳未満は知らない率が仮に高いとしても。
彼は最後まで「子どもでありたい」「少年の心であり続けたい」というようなことを言い続け、本当にそのような生き方だったようですよね。
若干よろしくない興味?もお持ちだったらしいですが。
まぁマイケルジャクソンを例に挙げることが良いか悪いかはわかりませんが、私が言いたいことは…
“子ども”ってほんの一時期だけ与えられた貴重な時間で、それだけに学ぶことや学校生活においての苦労や努力は多く凝縮されているけど、その後の生きる道をどうにだって変えることができる・・・そんな、ものすごく幸せといえる可能性があるスペシャルな期間である!
ということ。
大人になって気付くんです、このことに誰もが。
そして「どうしてもっと早い段階で気付けなかったんだろう…」と後悔する…ほとんどの人がこのパターン。
星茉莉愛だってそうなんですよ。
そうかといって後戻りすることも残念ながらできないわけなので、今の自分を見つめて、今の自分だからこそできること…世の中に貢献できることを!となんとか楽しくやっていますが。
もしできることならばもう一度中学生くらいからやり直して…いや、高校生くらいからでも良いかな?
そこから今度こそ学年1位を狙って猛勉強ライフを過ごしてみたいな!とか結構考えますよ、正直。
一応進学校だったのでやらなければならない勉強も多く、特に自分にとって分野外の科目は大変に感じていました。
小中高校生の皆さん!
今を本気で生きてください。
星茉莉愛はあなた方がうらやましいです(笑)
だって…これからの人生を好きなように変えられるんですもの!
あ、今の私が現状を変えたくて仕方ないとかではありませんよ。
塾講師としてずっと世の中に貢献できていることに感謝していますし、しかも仕事というものがこんなに楽しいなんて…奇跡とまで思っています。
ただ、もし高校生あたりからもう一度やり直せるのなら…
そうですね…私は高校の普通科でしたが、できたら自分が得意としている分野の高校をチョイスしたほうが良かった可能性もありますね。
ですから高校から東京に進出…ということを決断しても悪くなかったのかも。
そしたらもっと得意分野を極められたかな?(笑)
まぁ思いっきり地元の高校でしたけれど。
でも、やっぱり地元のあの進学校で良かったです。
なんてったって、星茉莉愛の初恋は高校ですから・・・きゃはは!笑
高校1年生の時にその心に気が付いて…あたためました・・・きゃきゃ!笑
なんだかんだ、星茉莉愛は乙女なんです←
今もなお、乙女です!!!なぁんて。
自分ながら「もっとしっかりしろー!」って思いますけど、しかしこれが私です。
そんなところも実は生徒とのかかわりの中で結構生かせていたり・・・。
恋愛…好きな人がいるとかで悩んでいたら、余計なお世話かなとためらいそうになっても結局はためらうことなくアドバイスします!
「どうであっても伝えてあげて!さもないと自分が後悔することになるかもしれないし…。っていうか、伝えてあげたら相手の気持ちがどうであれ、《告白された》という事実自体がきっと嬉しいから!」って。
役に立ちますね、乙女心も(笑)
あ、また読者の皆様を私の脱線事故に巻き込んでしまい申し訳ございません…。
そんなわけで、私の場合、高校はやっぱり地元で良かったんです、きっと。
初恋の心を味わえて良かった。
初恋も、子ども時代と同様でその後経験できませんからね(笑)
やり直したいことは、もっと得意分野に特化した勉強を独学で積み重ねておけばよかったな…というあたりでしょうか?(笑)
とにかく一度きりの人生。
やり直しはききませんし、後悔のないように生きましょう!
脱線続きで長くなってしまったため、記事を分けたいと思います。
ではまた次回!
written by【星茉莉愛】(ほし まりあ)
講師・講演・取材等依頼も受け付けております。
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