~~~~~
英単語と熟語を多くつめ込めば、英検2級に合格できますか?
https://m.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/q12178292497
~~~~~
・・・ものすごくシンプルな質問ですよね。
字面も考え方も←
いえ、否定しているわけではありませんよ、念のため言っておきますが。
英検2級は一般的には高校卒業程度のレベル…しかしまぁ年々英検取得年齢は若くなってきていますので、
高校生なのか、はたまた中学生くらいなのか…小学生くらいなのか…
小中学生であればこの質問をしても仕方ないのかな、と思います。
高校生でこの質問をしてしまうのはちょっと…英検以外の英語学習すら心配になってしまうのですが…。。。
あと気になるのは、これまで英検を受けたことがある子なのかどうか、ですよね。
私が思うに、英検5級や4級など易しい級から順番に受けてきた子であれば、年齢問わずあまりこういう風には考えないんですよね、自分自身もそうなのですが。
各級、基本から1歩ずつ着実に、コツコツ進めていくかと思います。
しかしです!
いきなりここ2級から受け始める、とか、その前の準2級あたりから周りの影響もあって受験し始めた、とかの場合は、結構こういう安易な考えに走ってしまう可能性があるんですよね。
厳しい言い方をするならば、
・試験自体、本当はわかっていない!
・甘く見ている!
・肩書きが欲しいだけ!
・・・というタイプがまさにこのケースです。
私の意見を言います。
英検はそんなに甘くないんです。
5級は中1レベル、4級は中2レベル、3級は中3レベルですから、まぁ学校の授業をしっかり受けていさえすれば合格できるでしょう。
(普通はね、普通は。テストで7~8割正解できている場合の話ですが。)
そういえば、先日から1次試験に加わったライティングスキルのテスト(いわゆるテーマ英作文)や、もともと2次試験といえば…でおなじみの面接(いわゆるスピーキング)は3級から始まりますよね。
面接については、3級ならとりあえず元気で明るくハキハキ笑顔満開で受け答えしていれば受かるだろう…とも言われています。
もももももちろん!
それだけではNGですよ。
どうか勘違いしないでいただきたい。
入室から退室までそうした教科書通りのアクティブな態度で臨むことは言うまでもない常識として、
音読や質疑応答もとりあえず元気で常に明るく!行わなければいけません。
読めない単語、意味が分からない単語、音読できても意味が分からない文、聞き取れない質問、質問の意味はよく分かるけどどう答えたら良いか分からない問いなどがあったとしても、
≪常に笑顔!≫
≪常に前を向いて、面接官の目かネクタイの結び目くらいの位置を自然な感じで見て!≫
≪多少間違えても気にせず、大きな声を届ける!≫
・・・・・小声でモゴモゴ下を向いて…というのは最悪ですからね。
自信がなくても前を向いて大きな声でハッキリ言うこと!!
これ、最大のポイントであり、コツです。
はい、メモ!メモメモしましょう。
少しくらい間違える可能性があっても、面接態度を良くしておくことで3級の場合、場合によっては少~し見逃してもらえる可能性もあると聞きますよ。
準2級の面接からは正誤を重要視されるかと思いますが。
ですからね!
5級~3級までの1次試験はまぁ真面目に学校の授業を理解できている子ならそこまで構えなくても大丈夫かと思いますし、3級面接も先述の通り行えば合格率はそれなりに高いかなと考えています。
2017年6月の試験から導入されたライティングスキルテストは…まぁそうですね。
それなりの練習や知識、意見が必要なものかな!と思いますので、まず1つ!!
3級ですらそこまで容易ではない!
もちろん星茉莉愛は早速その6月の英検に向けての指導からライティング対策も携わっておりますが・・・・・
中学生にはどうでしょう…結構難しめかもしれませんよ。
中学校の授業では試験で英作文を書くといっても3~5文程度、しかも学校によっては最近、『授業の中でテスト前にテーマ発表!→その後テスト本番までに各自作成→英語教科担任のチェックを受けて→各自暗記してテストに臨む!!』という流れだったりしますから、結局本当の実力が付くかは微妙だと思うんですよね、個人的意見ですけど。
中学生、結構苦労していますよ。
それなりの級を受験する高校生も、めちゃめちゃ苦労しています。
級が上がれば、最低単語数も増えますし、テーマも高度になりますし。
質問者様、お分かり?(笑)
私の考えを続けます。
そう。
3級までと準2級からってまた、ステップが大きいんです。
おっそろしいくらいにそこからそこの1段って厚みがすごいのです。
まるで、中学の数学と高校の数学くらいに差があり、誰もが1度は戸惑う…私自身も勉強し始めの頃はそうでした。
生徒もみんな無理なく素で、私のこの意見に同意します。
準2級はだいたい高2くらいまでのレベル。
数学同様、英語も中学から高校へのステップアップは大変ですからね。
在籍する高校の授業レベルにもよりますが、高校のレベルって正直ピンからキリまでありますから、学校によっては『え?こんなのまだ高校の授業で出てきていない…もう高3なのに…。』とかもあるんですよ。
たとえ授業で学習した文法であっても、いざ問題の中に登場すると忘れてしまっていたり、なんとなくわかっていても使いこなせなかったり。
準2級以降は特に空欄補充問題と長文読解問題で紛らわしい選択肢が本当にあります。
だからこそ余計混乱しますし、難しい。
英検って級問わず単語とイディオム、あとある程度の文法をマスターしておくことは欠かせないのですが、それらの量も準2級や2級以降はハンパない!!
質問者様、お分かり?(笑)
つまり、質問者様のおっしゃる≪英単語と熟語を多く詰め込む≫ということ全くの間違いではないんです。
ただ、それをしっかりすれば合格できるのか、といわれたら、とてもとても私は頷けない。
それさえすれば合格できるのは・・・・・学校の単語テストです(笑)
英検は、そんな単純なものではない。
たしかに単語やイディオムは多く覚えておかなければキツいですが、準2級以上は文法知識がないと簡単に不合格になってしまいます。
2級なんて尚更です。
以上のことで、質問者様は英検や日頃の学習姿勢を今一度、考え直したほうがよろしいのでゃないかと星茉莉愛は考えます。
・・・甘くない?
・・・テキトーに周りと並ぶことができるように肩書きを増やしたいだけで焦っているのかなんなのかわかりませんが…。
質問者様の合格を願っているからこそ本音を綴りました。
読者の皆様も、英検の学習や英検への立ち向かい方の参考にしていただけたらと思います。
それではまた!
written by【星茉莉愛】(ほし まりあ)
講師・講演・取材等依頼も受け付けております。
また親御さん等からのお悩み相談ももちろん完全無料で募集中!
どなたさまでもお気軽にご連絡くださいませ。
《転載も大歓迎》です。
その際にはコメント欄に一言お願いします。